SPCH100(Foundations of Oral Communication)について

1.はじめに

今回は、ブリッジプログラムのオプション授業であるSPCH100(Foundations of Oral Communication)について紹介します。この授業は、Second Bachelor's Degree等を除き、原則必修の授業なので、メリーランド大学グローバルキャンパスの多くの学生が受講する授業です。

同じ授業でも先生により進め方が違う場合があるため、今回の内容はあくまで一例であることを予めお含みおきください。

 

 

 

2.概要

SPCH100(Foundations of Oral Communication)は、大学における対人コミュニケーションに必要なスキルを学ぶ授業です。授業を受けることで得られるものは以下のとおりです。(シラバスに基づく)

・インターパーソナルコミュニケーション、グループコミュニケーション、パブリックコミュニケーションを学ぶ。

・建設的に他者の話を聞き、批判的な評価をし、適切に返答する。

・正確な情報を統合し、適切な戦略を用い、効果的なメッセージを作る。

 

私が受講した授業は、週1で3時間のZoomの授業で、計7週の授業でした。(※通常は8週とのこと)また、ブリッジプログラムではないSPCH100の授業だったんですが、ブリッジプログラムの担当の方に臨時でセッティングいただいた、ほぼ全員が日本人の授業でした。

 

3.グループワークについて

この授業はコミュニケーションを学ぶ授業ということもあり、授業中に多くのグループワークが行われます。先生のお題に対してクラスメイトと1対1やグループでのディスカッションを行います。具体的には、以下のようなお題が出されました。

 

・店員/客、上司/部下といった関係性の会話を、パートナーと考えましょう。
・パートナーと考えた会話をクラスで実演しましょう。※意外と難しかったです。

 

・初めてあった人がどんな人か判断するプロセスについて、話し合いましょう。

・就職面接のビデオを見て、就活生に対して求人側が思っているであろうことをリストアップしましょう。

 

こういった内容のディスカッションが、これより簡単なものも含めて1回の授業で3〜4回行われます。

 

4.宿題について

この授業で課された宿題は以下のとおりです。

・Weekly Discussionの投稿と他のクラスメイトの投稿への返信(2名分)

「コミュニケーションが上手だと思う人は?」といった複数のお題について、掲示板に投稿する宿題です。他の授業と同様に、クラスメイトの投稿へのコメントを求められます。

 

・Learning Resourcesの通読と小テストの実施

コミュニケーションに関するリーディング教材の通読とその内容のオンライン上の小テストを受講する宿題です。量がかなり多いので、私はほとんど読み切れませんでした、、、

 

5.提出課題・発表について

以上の宿題に加え、ドラフトを含めて週1のペースで課される課題を提出する必要があります。代表的な課題を紹介します。

 

・Elevetor Pitch

いわゆるエレベータートークを録画し、提出する課題です。Elevator Pitchとは、エレベーターの中で行えるような短いプレゼンを行うことを指します。1分〜2分程度、自分の就職活動のアピールや商品の営業を行うことが課題として課されます。1度提出した翌週に、他のクラスメイトや先生の批評を基にブラッシュアップしたリテイクを提出することになります。

・Informative Briefing

パワーポイント等を用いて、特定の商品、概念、習慣などについて、客観的に事実に基づいた情報を聞き手に伝える3〜5分程度のスピーチを授業中に発表します。

客観的な事実を提示することが目的で、自分の意見を可能な限り含めないことが求められます。自分の意見を含んだスピーチについては、次の課題で行うことになります。

・Persuasive Speech

パワーポイント等を用いて、自分の意見を聞き手に納得させる6〜8分程度のスピーチを授業中に発表します。

スピーチによって聴衆の考えを変えることが目的です。前回のInformative Briefingを発展させる形で行いますが、こちらは自分の考えを聞き手に納得させることが必要です。ここでは、説得力を増す方法として、Ehos, Pathos, Logosといった概念を学びます。また、新聞記事やサイトといった4つの根拠を提示する必要があります。

 

6.ブリッジプログラムとレギュラーの授業のどちらがオススメか

留学経験や海外経験がない方は、ブリッジプログラムのオプションとして受講することをおすすめします。なぜなら、ネイティブの英語はとても聞き取りにくい上、授業中はかなりの量のグループワークを行う必要があるからです。ブリッジプログラムのおかげで一定の自信を付けたつもりだったのですが、初めてネイティブの人と授業を受けたときは、相手の言っていることが分からず、また、こちらの言いたいことも伝わらず、とても骨が折れました。これはどのブリッジプログラム受講生も通る道だと思いますが、オリエンテーション的な要素の強く、成績への影響が比較的少ないPACE111の授業で体験するのがいいかと思います。こういった理由から、ブリッジプログラムのオプションとして受講することをおすすめします。

ただし、これはほとんどの授業をオンライン(通信制)で参加しようとしている立場からの発言ですので、対面やZoomの授業を中心に受講を検討している方については、遅かれ早かれネイティブとの会話に直面すると思いますので、レギュラーの授業に参加したほうがいいという意見もあるかと思います。

また、ネイティブ学生と強制的に英語を話す機会になることは間違いないので、英語力をつけたいという強い思いがあり、メンタルに自信がある人はレギュラーの授業を履修するのもいいかもしれません。

 

7.おわりに

以上、SPCH100(Foundations of Oral Communication)の授業の紹介でした。

Second Bahelor's Degree(第2学士号)の取得を目指している私にとって必修の授業ではなかったのですが、スピーキングを苦手としていたので履修してみました。履修した結果、説得力を増す方法などを学ぶことが出来、英語でプレゼンテーションをする自信がついたので、履修してよかったと思っています。

基地内大学の主要な制度についてはだいたい紹介した気がするので、今後は今回のように履修した授業の概要や感想を中心にまとめてみようと考えています。

もし、他にも基地内大学について知りたいことがありましたら記事にまとめてみようと思いますので、コメントにて遠慮なくご教示いただけると嬉しいです。

 

基地内大学のSecond Bachelor's degree(第2学士号)とは

1.はじめに

メリーランド大学グローバルキャンパス(以下「UMGC」という)には、Second bachelor's degree(第2学士号)という制度があります。

私はこの制度を使い、学士号の取得を目指しているのですが、既に大学を卒業した人にはおすすめの制度なので今回紹介しようと思います。

 

2.Second bachelor's degreeとは

Second bachelor's degreeとは、既に学士号を取得した学生が別分野の学士号を取得できる制度です。日本の大学を卒業した人もこの制度を使うことが出来ます。日本の大学ではあまり見かけませんが、アメリカの大学ではいくつかの大学で導入されている制度のようです。

 

3.メリット

・通常より少ない単位でアメリカの大学の学士号を取得できる。

Second Bachelor's degreeの場合、最小で専攻の30単位を取得することで卒業することが出来ます(※実際に何単位必要になるかは、元々の専攻や履修した授業によるので、アカデミック・アドバイザーに確認をお願いします)。言い換えると、通常は教養や選択科目等の単位を合わせて120単位程度が卒業に必要になりますが、Second Bachelor's degreeの場合はこれらを取得する必要はありません。UMGCは5学期制ですので、1学期で1コース(3単位)を取得すると、2年間で卒業できる計算になります。アメリカの大学の授業は、教養の授業であろうとも大量の課題が出され、生半可ではありません。コスパよくアメリカの大学の学士号を取得できるというい意味では、大きなメリットがあります。

 

・キャリアを広げることが出来る。

アメリカにおけるSecond Bachelor's degreeの制度の目的は、キャリアを広げることにあります。日本の文系と違い、アメリカでは専攻と就職先は大きく紐づいています。そのため、別分野のキャリアを築きたい場合の選択肢として挙げられるのが、この制度です。他にも、Certificateといった1年程度のコースを履修する制度もありますが、それに比べてより幅広く学ぶことが出来るのが、Second Bachelor's degreeです。

 

4.デメリット

・対面やZoomの授業が少ない

UMGCでは、Lower level(いわゆる教養科目)の授業は、多くの対面やZoomの授業が開講されている一方で、Upper level(いわゆる専門科目)の授業は、ほとんどがオンライン(通信制)となっています。なので、専門科目だけを履修するこの制度だと、対面やZoomの授業にほぼ参加することなく、卒業してしまう可能性が高いです。せっかくアメリカの大学で学ぶのに、対面の授業に参加する機会が少ないとがっかりされる方もおられると思います。

ただし、私の場合は最初こそがっかりしていましたが、ネイティブ学生の英語が聞き取れず、また私のひどい発音でネイティブに言いたいことが伝わらないということが多々あったので、全てオンラインで完結するというのは、恥ずかしながら逆にメリットに感じている部分もありました()

 

・Double Majorを履修できない

通常は、別の専攻の授業を選択科目として履修した場合、Double Majorを認められることがあるのですが、Second Bachelor's degreeには選択科目がないことから、Double Majorを取得することは出来ません。ただし、Non-degree studentとしてやCertificate programとして授業を履修することは自体は可能です。

 

5.日本ではどういう効果があるのか

日本の大学では、Second Bachelor's degreeといった制度はあまり見られないことから、日本においてどういう効果があるのかという疑問が思い浮かぶと思います。

恐らく、Second Bachelor's degreeに法的な効果はありません。なぜなら、Second Bachelor's degreeを持っている方はそもそも学士号を既に取得しているので、大卒資格の有無という点では、既に保有している資格であるからです。

この点について、UMGCのアカデミック・アドバイザーに聞いてみたところ、「Second Bachelor's degreeは学生のキャリアを広げるためのプログラムです。Second Bachelor's degreeを学士号として参照することはできますが、混乱を招く可能性がある場合も考えられるので、名乗るかどうかはあなた次第です」と回答が返ってきました。この回答が意味するところは、アメリカでは仕事の幅を広げるために利用される制度で、日本には馴染みがないから通じない可能性があるけど、履歴書に書いたりするの可能だよといったものかなと思います。

したがって、日本では法的な効果は持たないものの、称号として使用する分には問題ないかと思います。特に、アメリカの大学を卒業したと名乗れることだけで、十分なインパクトはあると思います。

 

6.おわりに

以上が、UMGCにおけるSecond Bachelor's degreeの紹介でした。

120単位を履修するのに比べると、30単位程度でアメリカの学士号が取得できるのは、時間の面でも経済的面でもとてもコスパがよいと思います。Second Bachelor's degreeの場合も、必要ない授業を自発的に履修することは可能なので、取ってみたい対面やZoomの授業をピンポイントで履修することで、デメリットを打ち消すことも出来ます。

基地内大学の制度の中でも一番おすすめの制度なので、既に大学を卒業された方で、基地内大学に興味がある方はぜひ検討してみてください。

 

 

 

 

基地内大学(メリーランド大学グローバルキャンパス)で序盤に履修すべき授業について

1.はじめに

今回は、基地内大学(メリーランド大学グローバルキャンパス、以下「UMGC」といいます)へ入学後、序盤に取るべき授業を紹介します。

UMGCではそれぞれの専攻により必要な単位が異なりますが、この記事で紹介する授業は多くの専攻やプログラムで必修とされている授業です。また、始めから正規学生として入学した方も、ブリッジプログラム経由で入学した方もどちらも共通するものになります。

ただし、Second Bachelor's Degree(第2学士)の取得を考えている方や他大学の単位をトランスファーされる方はこの限りではありません。実際にこれらの授業が必要かどうかは、専攻やプログラムによりますので、UMGCのアカデミック・アドバイザーに確認するのが一番だと思います。

なお、Second Bachelor's Degree(第2学士)については、別の記事で説明する予定です。

 

 

2.概要

今回紹介する授業は以下の5つの授業です。ブリッジプログラムから正規学生になるタイミングの説明会で、これらの授業の履修を担当の方からおすすめされて知りました。なお、(x)としている授業は、ブリッジプログラムでも必修ないしオプションで受講できる授業です。それぞれどういった授業なのか、簡単に説明します。

 

・LIBS150(図書館利用方法)

・PACE111M(オリエンテーションとキャリア準備)

・SPCH100(X)(コミュニケーション)

・WRTG111(X)、WRTG112(X)(エッセイの書き方)

 

3.LIBS150(1単位)

この授業は、UMGCのオンラインライブラリーの利用方法についてのオリエンテーションの授業です。

対面、Asia Virtal Class(Zoom)、オンライン(通信制)の形式から選ぶことが出来、対面やZoomであれば、授業日は平日夜の2日間ないし土曜日の1日で履修することが出来ます。ただし、授業期間は4週間程度と長めに確保されており、場合によってはその間で課題の提出を求められるようです。

 

4.PACE111M(3単位)

この授業は、UMGCの各種制度、サービスの利用方法のオリエンテーションの授業です。また、大学生活での勉強方法や勉強習慣の作り方を学んだり、それぞれのキャリア(就職)について考える課題が与えられます。

対面、Asia Virtal Class(Zoom)、オンライン(通信制)の形式から選ぶことが出来、対面やZoomであれば、授業日は平日夜3時間の授業を週2回、計4週間で受講することになります。

課題についてはそこそこの量が課されますが、他の授業に比べると少ないほうだと思います。オリエンテーション要素が強い授業なので、比較的楽な気持ちで受講できます。

しかし、私の場合は初めてネイティブと一緒に受講する授業だったので、クラスメイトの英語についていけず、毎回とてもプレッシャーを感じていました。この授業については、別の記事で詳しく紹介する予定です。

 

5.SPCH100(3単位)

この授業は、大学における様々なコミュニケーションについて学ぶ授業です。

対面、Asia Virtal Class(Zoom)、オンライン(通信制)の形式から選ぶことが出来、対面やZoomであれば、授業日は平日夜3時間の授業を週1回、計8週間で受講することになります。

課題については、リーディング課題とそれに伴う小テストが多く、毎週ディスカッションポストへの投稿を行う必要がありました。また、2週間に1回の頻度で、スピーチの課題として、自分が話している動画(ビデオ)を提出する必要があり、先生によると思いますが課題の量はそこそこ多かったように思います。

この授業は、ブリッジプログラムのオプションとして履修することが出来ますが、履修者が少ない場合は開講されない場合があるようです。しかし、ブリッジプログラムを受けられている方は、正規コースのSPCH100ではなく、ブリッジプログラムのオプション(SPCH100X)の受講をおすすめします。なぜなら、コミュニケーションの授業なのでグループワークが多々あるのですが、ネイティブ学生の話していることについていけない可能性があるからです。逆に、ネイティブと一緒にこの授業を受け続けることが出来れば、かなりの英語力の発展が見込めると思います。したがって、コミュニケーションの練習の絶好の機会ではあるので、覚悟を持って正規のコースを受講するのもありだと思います。

この授業についても、別の記事で詳しく紹介する予定です。

 

6.WRTG111、WRTG112(3単位)

この授業は、大学でのエッセイの書き方を学ぶ授業です。

対面、Asia Virtal Class(Zoom)、オンライン(通信制)の形式から選ぶことが出来、対面やZoomであれば、授業日は平日夜3時間の授業を週1回、計8週間で受講することになります。

ブリッジプログラムの必修授業であることから、ブリッジプログラム経由の方は受講する必要はありません。

具体的な内容については、ブリッジプログラムの授業を紹介した以下の記事のAcademic WritingⅠ・Ⅱで紹介しています。

 

rewrite09xx.hatenablog.com

 

7.おわりに

以上、UMGCで序盤に履修すべき授業の紹介でした。

はじめに述べたように、これらの授業を履修する必要があるかどうかは、専攻やプログラムによります。私の場合、UMGCのアカデミック・アドバイザーに履修計画の相談をしたところ、「あなたは第二学士のプログラムだから、履修する必要はないよ!」と強めにアドバイスをもらいました。

他方で、私はアメリカの大学文化を知りたいな~と思っていたので、結局これらの授業を履修することにしました。実際に授業を受けてみて、他の教養科目の授業に比べて、アメリカの大学文化についてよく知ることが出来た気がします。また、どの授業も大学のオリエンテーション要素の強い授業なので、UMGCの各種制度について学ぶことが出来るため、たとえ必要なくとも履修して損はなかったと思います。

お金や時間がかかることなのでお財布等と要相談ですが、もし時間やお金に余裕があるようであれば、アカデミック・アドバイザーとも相談しながら授業を受ける、受けないを決めることをおすすめします。

 

 

基地内大学のブリッジプログラムの宿題について

1.はじめに

今回は、基地内大学のブリッジプログラムの宿題について書いていこうと思います。具体的な内容も書いていこうと思いますが、どちらかといえば私の主観的な部分が多くなってくると思いますので、その点お含みおきください。

 

 

2.概要

まず、基地内大学の一般的な授業の話になりますが、宿題を含む予習・復習の時間については、授業時間と同じ時間を最低限取り組むことを求められます。例えば、3時間の授業を週2回で計6時間受講する場合、予習・復習に6時間取り組む必要があります。学生が各自で予習・復習に取り組むというよりは、先生から課題として提示されることが多いかと思います。これは基地内大学が特段厳しいプログラムを組んでいるというよりは、アメリカの大学として一般に求められる水準だそうです。

ブリッジプログラムも同様で、週に6時間の授業時間に対して、6時間程度取り組む必要がある課題を出されることが多いです。ブリッジプログラムのオンライン説明会及び体験授業の際に、宿題の量について聞いた方がおられましたが、ブリッジプログラムの担当者の方は、「みなさん週に4~5時間ほど宿題に時間を使うと聞いていますが、後半はライティングがメインになることから、課題にかける時間も多くなるそうです」と言われていました。

 

3.具体的な宿題や予習の内容

ここでは、ブリッジプログラムにおける具体的な宿題や予習の例について紹介します。ただし、担当する先生や基地によって宿題は変わると思うので、その点お含みおきください。

また、どんな宿題が出されるか楽しみにとっておくため、ネタバレを避けたいという方はブラウザバックをお勧めします。

 

1)授業の準備

授業で扱う教科書やクラスのHP(LEOと呼ばれる大学のサイト)にアップロードされているテキストを読むこと、動画教材の視聴、教科書や文法テキストの問題を解いておくことなどが求められます。

扱う内容や量についてはコースによって異なりますが、ブリッジプログラムのどの授業でも取り組む必要があるものです。

 

2)Weekly Discussionへの投稿

Weekly Discussionとは、クラスのHP(LEO)の掲示板に、トピックや問いに対する自分の意見や経験を週1で投稿するものです。投稿内容はクラス全員が閲覧でき、他のクラスメイトの投稿にコメントをつけることまでが課題です。日曜日(又は金曜日)までに投稿して火曜日(又は日曜日)までにコメントするといった期限が設けられます。正規コースにおける対面やZoom形式の授業でも使用されることがあるようですが、授業を伴わないオンライン(通信制)の授業において積極的に使用されるもので、その練習として取り組ませているようです。

Weekly Discussionの出し方については、先生によりまちまちで、最初の方はクラスメイトへのコメントまでは求められなかったり、逆に最後のコースではWeekly Discussionの投稿を全く求められなかったり、ということもありました。

先生によっては、最初から全てのWeekly Discussionを閲覧できるようにしておき、事前に余裕を持って取り組むことでタイムマネジメント力をつけることを期待していた先生もいました。(私はあまり期待に応えられませんでした…!)

 

3)課題の提出

グループでのプレゼンテーションやライティング(Essay)を課題として求められることがあります。頻度については、前半のコース(UMEI020やUMEI030)では月に1度程度の頻度でプレゼンテーションの発表を求められ、後半のコース(WRTG111やWRTG112)では2週間に1度又は1週間に1度のペースでライティング(Essay)の提出を求められます。このように、後半のコースになるほど課題の提出が多くなっていきますが、この場合は一度出した課題をフィードバックを踏まえてリバイスしていくので、一度出してしまえば少し楽になります。

 

4.おわりに

以上、基地内大学のブリッジプログラムの宿題の紹介でした。

私の場合は、平均的に週6時間以上取り組んでいたことが多いように思います。これは、私が英語に慣れていなかったことが大きな原因で、課題を読むのに時間がかかったり、ライティングに時間がかかってしまったためです。他方で、多くの時間がかかってしまったことは、逆にいい経験になったと思っています。なぜなら、宿題に時間がかかるということは、英語力がその分不足しているのであって、多くかかる時間は不足分の穴埋めに必要な時間であり、いつかやらねばならなかった勉強を先取り出来たと思うからです。英語学習は量が正義であると言われることが多いことを踏まえると、結果的に良かったかなと思っています。(受けているときは大変でしたが…!)

ここまでの投稿では、ブリッジプログラムの内容を中心に投稿していましたが、これからは正規コースの内容についても少しずつ投稿していこうと思っています。

もし、ブリッジプログラムのことでも正規コースのことでも知りたい内容があればまとめてみますので、ご教示ください。

 

 

基地内大学のブリッジプログラムの各授業(コース)について

はじめに

今回は、基地内大学ブリッジプログラムの各授業(英語ではcourseと言われてました)の内容について、具体的に紹介したいと思います。

この内容は、私がオンライン(zoom)で受講した際の内容に基づきます。先生や場所によって異なる内容もあるかもしれませんので、その点あらかじめお含みおきください。

また、授業の内容について、ネタバレを避けたいという方は、ここで戻るボタンを押していただけたらと思います。

 

 

コースの概要について

概要についてはすでに一度紹介しているところですが、念のためここでも簡単に触れておこうと思います。

ブリッジプログラムでは、1年間を通じて5つのコースを受講することになります。1つのコースでは、3時間の授業が平日に週2回、それを8週間で行います。。

12月の中旬から1月の上旬までの間はお休みとなり、それ以外はコース毎に1週間程度のお休み期間を経て、次のコースに進むことになります。もしコースを落第した場合、次のコースには進めず、来年のブリッジプログラムまで待つ必要があるそうです。

担当する先生は、1年間でずっと同じではなく、コース毎に変わることもあれば同じ場合もありました。

なお、最初とその次に受講する2つのコースについては、正規学生となった場合も卒業に必要な単位として認められませんが、3つのコースは卒業に必要な単位として認められます。

以降は、それぞれのコースの内容について紹介していきます。

 

8月下旬~10 月中旬 Interpersonal Communication Skills

CEFR B1-B2レベルのナショジオの教材と文法の教科書を用い、大学で必要なリスニングとスピーキングのスキルを学びます。グループでのプレゼンテーションを何度か行います。具体的には、教科書のリスニング教材を聞いたりして、リスニングやメモの方法、スピーキングのコツを学びます。また、英文法についても、一から学び、問題をクラスメイトと一緒に解くといったことも行います。

授業のはじめにあいさつの時間を多く取るなど、語学学校や英会話教室的な雰囲気で受講することが出来、不安もありながらも楽しく参加していました。ただし、授業を聞いているだけではなく、積極的な発言を求められるので、その点は日本の授業と違うなとカルチャーショックを受けていました。

今までは日本語で学んでいた英文法を、初めて英語で学びなおすので、先生が使う文法用語がよく分からないと思いながら授業を受けていました。


10月下旬~12 月中旬 Integrated Skills for College Literacy

最初は前回の授業と同じ教科書を使用し、その後CEFR B2レベルのナショジオの教材と文法の教科書を用い、大学で必要なリーディングとライティングのスキルを学びます。前回はリスニングが多かったのに対して、今回はリーディングが中心となるのが特徴です。なので、事前に教科書のリーディング教材を読み、クラスメイトと問題を解くことが多かったです。ただし、ライティングの課題も出てくるので、その点が大変だったと当時は思いました。

前回と同様に、グループでのプレゼンテーションを何度か行います。


1月中旬~3 月中旬 Integrated skills for Academic Success

前回のクラスの残りのチャプターを消化し、その後Narrative Essayの書き方を中心に学びます。Narrative Essayとは、過去の自分の体験を主観的に語る、物語的な書き方のエッセイです。


3月中旬~ 5 月中旬 Academic Writing Ⅰ

これ以降のコースは、受講者は日本人(非ネイティブ)ですが、ネイティブ学生(正規学生)と同じ内容を学ぶことになります。(先生からこのように発破をかけられたことを覚えています)

このコースでは、Research Essayの書き方を学びます。Research Essayとは、自分の主張を根拠や引用を基に組み立てるレポートを指し、UMGCの多くの授業で提出が必要な課題の様式になります。具体的な内容としては、先生が提示する新聞記事を読み込み、そのうち自分が選んだテーマでResearch Essayを作ります。Thesis Statement、Topic Sentence、Supporting DetailといったEssayの構成や引用・要約の方法について、みっちり叩き込まれます。また、Research Essayは一度提出して終わりではなく、ドラフト(案)の段階で何度か提出し、先生からの指摘を踏まえ、リバイスしていくことになります。リバイスにあたっては、授業時間外に先生との1対1のZoom面談が行われました。

このとき毎週いくつかの新聞記事を読み、ディスカッションボードに自分の意見を書き込むことが宿題として提示されるのですが、読む量が大量だったのでディスカッションに必要な箇所しか読まなかったところ、Research Essayを書くときに全て読む必要が出てきたので後々苦労しました。


6月上旬~7 月下旬 Academic Writing Ⅱ

前回に引き続き、Research Essayの書き方を学びます。前回はあらかじめ提示される新聞記事を基に自分でテーマを決め、Research Essayを書いたのに対し、この授業では自分で根拠となる論文を探す必要があります。

しかも、5年以内に掲載された学術論文を含む文献を6つほど使用するよう指示されます。なので、大学のオンラインライブラリーの使用方法についてもこの授業で学ぶことになります。

他方で、Research Essayの書き方については、前回と共通するものがほとんどで、一度前回のコースで学んだ内容の復習となっている箇所も多かったです。(私の場合は、前回のコースと今回のコースで先生が変わったので同じ内容をしてしまったという点が大きいかもしれません)ただし、提出するEssayの文量としてはこちらの方が多く、ドラフトを経た最後の提出版は2,000語以上が要件となっていたことから、提出するまではとても大変でした。

しかし、これらの2コースにより、Research Essayの書き方を深く身につけることが出来たと実感しています。

英語のレポート経験がない方が2,000語と聞くと大変だと思われるかもしれませんが(経験がない私は授業中にそれを聞いて震えあがっていました)、Learning Resourse(教材)に詳しく書き方等が書かれているので、大変でしたがなんとかなりました。

 

おわりに

以上が、ブリッジプログラムの各コースの内容です。前回の記事にも書いたとおり、英語の4技能をバランスよく学ぶことができる一方で、一番重点が置かれるのはライティングです。私はライティングが苦手分野だったのですが、これらのコースのおかげでライティングの能力をかなり伸ばすことが出来ました。

今回の記事では、授業の宿題についてあまり触れていなかったのですが、ブリッジプログラムはかなりの量の宿題が毎回の授業で課されます。それについては、また別の機会にまとめようと思います。

 

 

 

 

基地内大学におけるブリッジプログラムとは

1.はじめに

ここでは、基地内大学のブリッジプログラムについて説明しようと思います。

私はヴァーチャル(Zoom)のクラスに1年間かけてブリッジプログラムに参加しましたので、その経験を踏まえ簡単にブリッジプログラムについて、まとめてみました。

書き始めるときりがないので、概要、カリキュラム、受講のメリット及び必要な英語資格について、私の感想を交えながら述べていきます。

 

 

2.ブリッジプログラムとは

ブリッジプログラムとは、メリーランド大学グローバルキャンパスAsia(以下、UMGC Asia)が実施する、英語を母国語としない人を対象とした、大学で必要とされるリーディング、リスニング、スピーキング及びライティングのスキルを付与するプログラムです。このプログラムのそれぞれの科目においてC以上の成績を取得すると、UMGC Asiaの正規学生として入学することができます。

 

3.カリキュラム

カリキュラムの内容は、大学で学ぶ上で必要な英語スキルを学ぶことが主題に置かれています。

授業では、積極的な発言や発表など積極的な参加が求められます。また、各グループに分かれてのディスカッションやプレゼンテーション、お互いの課題の相互レビューなどクラスメイトとのコミュニケーションが重要になってくる点も特徴の一つです。

また、先生はネイティブで、授業中は日本語でのやりとりは基本的に行わないよう注意されます。

各基地によって異なるかと思いますが、私が受講したZoomのクラスでは、3時間の授業が平日の週2回行われていました。具体的には、月曜日と水曜日の19時~22時の時間帯です。(アメリカの祝日により休校がある場合は、19時から22時30分の授業もありました)

それと、宿題や課題がとても多く、週6時間の授業時間に対して、少なくとも同じ時間の6時間は宿題や課題に費していました。私は英語が不得意だったので、6時間以上かかることが多かったです。

こう聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、先生も分かりやすく話してくれるので、受講資格である英検2級(高校卒業レベル)に受かるレベルの英語力があれば、何とかなります。

もちろん最初は先生が何を言っているのか全然分からなくて大変でしたが、耳が慣れてくると少しずつ聞き取れるようになりますし、大量の課題と共に授業を受け続ければ否が応でも英語を聞いたり話せたりできるようになります。

 

4.受講するメリット

(1)英語のリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングを満遍なく伸ばすことができる。

最大のメリットは、英語力が伸ばせることです。特に、英語の4技能を満遍なく伸ばすことが出来る点がよかったです。ここでは、4技能をどう伸ばすことが出来るかについて、それぞれ書いていこうと思います。

リスニング

週6時間ほど英語を聞くことになるので、授業に参加するだけでリスニングの練習になります。しかも、先生はネイティブなので、その英語をそれだけの量、聞くことが出来ると、それなりに力がつきます。また、宿題においてビデオ課題を見ることも多々あるのですが、全てが英語なのでそれもまた練習になります。

スピーキング

このコースでは、積極的な授業への参加を求められることから、それによりスピーキングの力をつけることが出来ます。具体的には、授業中に先生から回答を求められたり、グループワークに参加したり、グループの課題を発表することになります。もちろん、これだけで不安だった場合は、オプションでスピーチのクラスがあるので、それを履修することで、よりスピーキングの力をつけることが出来ます。

リーディング

教科書、宿題、課題及び使用するHPの全てが英語なので、日ごろからリーディングをこなすことになります。もちろん、授業の中でリーディングのコツなども教えてくれるので、大変ではありますが、数をこなすことによってリーディング力が鍛えられます。

ライティング

この授業で一番力を伸ばすことが出来る分野がライティングです。5つのコースのうち、後半3つのコースがアカデミックライティングの授業ですが、これらのコースで大学におけるライティングの技術をみっちり勉強します。具体的には、ライティングの構成やよく使う言い回しを学ぶことで、論理的で読みやすエッセイを書けるようになります。また、提出物を出して終わりではなく、一度提出して先生にフィードバックをもらい、リバイスするというプロセスを踏むので、最終的な提出物の段階では、それなりのものが出来ると思います。私は英検2級のライティングの点数が平均より相当下だったほどライティングが苦手だったのですが、このコースのおかげでかなり自信がつきました。

 

このようにブリッジプログラムでは、4技能全てを体系的に学ぶことができます。

独学や英会話教室においても、特定の技能を伸ばすことは可能だと思いますが、4技能全てをバランスよく伸ばすことが出来るプログラムはあまりないと思います。私もかつては独学で英語を勉強していて、本当にこのやり方でいいのだろうかと不安に思うことがよくありましたが、ブリッジプログラムを受講する中ではその心配はありませんでした。レールは敷かれているので、レールの上を頑張って走るだけで目的地に向かうことが出来る安心感はとても心強かったです。

具体的な英語力で言うと、ブリッジプログラムの受講資格である英検2級から、正規コース入学資格である英検準1級レベルまで英語力を伸ばすことを目指していると、ブリッジプログラムの担当者の方が言われていましたが、実際そのとおりだと思います。

 

(2)英語を勉強する仲間が出来る

英語を学びたいという共通の思いを持った仲間を持つことが出来ます。私の職場では英語が不要だったことから、英語を勉強している人はほぼいませんでした。そういった中で、共通の目標を持つ人と一緒に勉強できることは、とても良い刺激になります。特に私は一人で勉強するということが苦手だったので、この点すごく心強かったです。先生が何を言っているか分からなかったり、課題について疑問点があっても、クラスメイトに聞くことで何とか理解が進むことが多くあり、お互いに聞き合えたことをとてもありがたく思っています。

また、皆さん英語を勉強したいという思いで授業を受けていることから、授業へのやる気が多い人が多かったことも良い刺激になりました。

 

(3)日本人と授業を受けることが出来る

英語を勉強しているのに矛盾しているように見えますが、日本人と授業を受けることが出来ることもメリットの一つです。もし正規コースに入学した場合、ネイティブの学生と一緒に授業を受けることになるのですが、彼らは英語を話すことが当たり前である一方で、留学経験がない私のような日本人がすぐに彼らの会話についていくことは難しいのではないかと思います。彼らは英語を使って何かを学ぼうとしているのに、ノンネイティブはまず英語の話し方や使い方を勉強したいという意識のギャップがあるのですが、ブリッジプログラムを受講することで、そのギャップを埋めることの手助けになったと思います。

 

5.必要な英語資格

ブリッジプログラムを受講するためには、一定の英語資格が求められます。

私は基地内大学には興味があったのですが、英語の資格をまったく持っていなかったので、まずは英検を受験するところから始めました。私は英検を受けましたが、テストから結果が届くまでの間が短いDuolingoを使っているクラスメイトもいたので、これから受験される方は時間やテストの相性などを踏まえて選ぶといいのではないかと思います。

ブリッジプログラム受講に必要な英語資格は以下のとおりです。(2022年12月現在)

正規コースより基準が低く設定されています。詳細については、窓口となっている自治体のサイトをご確認ください。

 

英検 2級

TOEFL iBT:45点

TOEFL IPT:450点

IELTS:4.0

TOEIC L&R, S&W:Listening 275点

          Reading 275点
          Speaking 120点
          Writing 120点

Duolingo English Test:75点

 

6.おわりに

以上がメリーランド大学グローバルキャンパスにおけるブリッジプログラムの概要等です。

実際に受講した身としては、受講することでとても英語力を伸ばすことが出来たと感じていますし、自信をつけることも出来ました。特に、留学や海外経験がない方の第1歩としては、とてもおすすめです。

次回以降、詳しいそれぞれの授業の内容についても、書いてみたいと思います。

 

基地内大学(メリーランド大学グローバルキャンパス)とは

1.はじめに

この記事では、基地内大学の概要を簡単にまとめていこうと思います。

大学の説明会で聞いた内容、大学のパンフレット及び窓口となっている各自治体のHPを基に内容をまとめてみました。

 

 

2.基地内大学とは

基地内大学とは、米軍人、軍属及びその家族を対象に、高等教育の機会を提供している教育プログラムです。それに加え、日本人も就学が可能であり、基地で勤務する日本人従業員や英語で学びたい社会人や大学生が受講しています。

日本国内では、三沢、横田、厚木、座間、横須賀、岩国及び沖縄の米軍基地において開校されています。

米軍基地によっては、いくつかの大学が選択できるようですが、私の最寄りの米軍基地では、メリーランド大学グローバルキャンパスのみ開校されており、ここではその大学について扱います。

 

3.メリーランド大学グローバルキャンパスとは

メリーランド大学グローバルキャンパス(University of Maryland Global Campus、以下「UMGC」といいます)とは、社会人学生の教育機会の要望を満たすため、1947年に設立された米国の公立大学です。UMGCはヨーロッパ、アジア地区において支部を持っており、日本で受講する場合は、アジア地区(UMGC Asia)の学生として受講することになります。ここでは、米国の高等教育が提供されることから、授業は全て英語で行われます。UMGC Asiaでは、準学士(日本の短期大学に相当する学位)、学士及び修士の学位を取得するプログラムが提供されています。専攻については枚挙に暇がありませんが、ここでは例として学士の専攻を列挙します。(2022年10月現在)

文系・理系

  • コミュニケーション学
  • 刑事司法
  • 東アジア学
  • 英語
  • 環境マネジメント
  • 教養学
  • グラフィックコミュニケーション
  • 歴史
  • 国土安全保障
  • 人文学
  • 法学
  • 政治学
  • 心理学
  • 治安管理
  • 社会学

ビジネス

インフォメーションテクノロジー

  • コンピュータサイエンス
  • サイバーセキュリティマネジメント
  • サイバーセキュリティテクノロジー
  • データサイエンス
  • マネジメントインフォメーションシステム
  • ソフトウェア開発
  • ウェブ・デジタルデザイン

なお、UMGC Asiaでは、修士の専攻としてMBAのプログラムが提供されています。

 

3.授業の方法

UMGC Asiaでは、以下の5つの方法により授業が行われています。

いずれの方式でおいても、LEOと呼ばれる大学HPにおいて課題等の提出を行います。

 

・対面授業

 基地内の大学施設で授業を受講する方式

・バーチャル

 zoomにより授業を受講する方式

・ハイブリッド

 基地内の大学施設で授業を受けつつ、LEOという大学HP上でクラスメイトとのディスカッションを行う方式

・通信教育

 対面やzoomによる授業を伴わずに受講する方式

ライブストリーミング

 1か所の教室から同時に2か所以上の教室で授業を行う方式

 

新型コロナウイルスの感染対策のためか、多くがzoomによる授業になっている印象ですが、中には対面で行われている授業もあるようです。

また、いわゆる教養科目については、対面ないしzoomにて行われていることが多い一方で、専攻の授業はほとんど通信教育にて行われているようです。

私は英語を話す機会が欲しかったので、対面やzoomの授業が受けられない単位があることが残念だなと最初思いましたが、そういった授業は特定の時間を拘束されてしまうため、自分の都合のよいタイミングで受講できることはいいことなのかなと思っています。

 

4.学期や授業時間について

授業のスパンについては、1回3時間の授業が週1~2回のペースで8週間ないし4週間で行われることが多いです。

時間については、日中仕事をしている社会人が多くいることを踏まえ、平日の1800-2100、1900-2200、土曜日の0900-1600といった時間が設定されていることが多いようです。

なお、これらの期間や時間帯は、授業により異なりますので、その点ご注意ください。

ちなみに、以下のサイトで授業のスケジュールを確認できます。

 

webapps.umgc.edu

 

 

5.学費

日本の大学では、年間いくらといった形で学費を払うことが一般的ですが、この大学では履修する単位毎に学費を払う方式になります。年度により、1単位あたりの学費が変動しますが、2022年においては以下のとおりです。

  • 学費:1単位=250ドル(修士は336ドル)
  • 施設管理費:1単位あたり5ドル
  • 登録料(初回のみ):50ドル

 

通常、一つの授業で3単位取得することが多く、ひとつの授業を履修すると765ドル(日本円にして約11万円ほど)かかることになります。履修する単位の数にもよりますが、1年で15単位を履修した場合、3,825ドルとなり、50~60万円ほどの額が必要になる計算になります。

一見高く見えますが、米軍人向けの安い学費と同額で受講できることから、米国の教育を受講するという観点から見ると、リーズナブルになのではと思います。

また、学士については在学年数に制限がないため、長いスパンで在学し、受講することも可能なようです。ただし、専攻が廃止されてしまう場合もあるため、その点は注意が必要です。

 

6.応募方法について

それぞれの米軍基地の所在する自治体や団体が応募の窓口となっており、例年4月から5月にかけて募集が行われています。詳細については、各自治体や団体のHPから確認できます。

応募の条件として、周辺に居住していることが必要とされているようですが、私が参加したUMGCが主催のオンラインの説明会では、近隣に米軍基地がない場所に住んでいる人は直接UMGCの担当者に相談するよう言われていたことから、別のルートがあるのかもしれません。ただし、私は通常の自治体を通じてのルートで応募したことから、その人たちがその後どうしたかについては不明です。

また、応募に際しては、いずれの自治体や団体においても、直近の英語の資格が必要とされます。

ここでは例として、正規学生として入学する際に必要な資格を列挙します。

 

  • TOEFL iBT 71点以上
  • IELTS 6.0点以上
  • 英検準1級以上
  • Duolingo English Test 95点以上

 

なお、ブリッジプログラムコース(入学準備コース)については、この条件が緩和されます。

 

7.おすすめのサイト

最後に、私が当時基地内大学に応募したり、情報を調べるにあたって参考になったを列挙します。

 

1.佐世保市企画部文化国際課. "基地内大学就学に関すること". 佐世保市役所HP. 2022-4-13. https://www.city.sasebo.lg.jp/kikaku/bunkak/jimu.html, (2022-10-16)

www.city.sasebo.lg.jp

佐世保市のHPに掲載されている「佐世保基地内大学について(パンフレット)」というパンフレットが、私が見た中で基地内大学について最も詳細に記載されている日本語の資料です。

 

2.岩国市文化スポーツ課. "基地内大学就学推進事業". 岩国市HP. 2023-1-4, https://www.city.iwakuni.lg.jp/soshiki/19/2490.html  (2023-2-11)

www.city.iwakuni.lg.jp

 

岩国市の「★岩国基地内大学Q&A集★」がよくある質問を整理しており、多くの疑問点はここで解消できます。また、受講生の感想も見ることが出来、実際の授業の雰囲気を掴むことが出来ます。

 

3.横須賀市 市長室 国際交流・基地政策課. "基地内留学(UMGCブリッジプログラム2022)". 横須賀市HP. 2022-8-29. https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0535/umgc.html, (2022-10-16)

www.city.yokosuka.kanagawa.jp

横須賀市のHPでは、ブリッジプログラムのウェブ模擬授業の日程が掲載されており、この模擬授業において、UMGCの担当者に質問や相談を行うことが出来ます。気になることがある場合は、ぜひこの模擬授業に参加してみてはいかがでしょうか。

 

4."2022-23 CTALOG". UMGC Asia. https://asia.umgc.edu/online-degrees/catalogs, (2022-10-16)

asia.umgc.edu

英語表記になってしまいますが、一番詳しく書かれているものは大学のパンフレットだと思います。特に、各専攻について詳細に記載されているので、専攻について調べたい方はこのパンフレットを調べることがおすすめです。なお、公式HPにも詳細な情報が記載されており、URLをコピペしてGoogele翻訳に貼り付ければ、サイトごと日本語訳してくれますので、英語に自信がない場合はそういったやり方もお勧めします。(私もそうしていました)

 

8.おわりに

以上、基地内大学に関する情報を簡単にまとめてみました。

正確でない箇所もあるかもしれないことから、内容については、適宜追記・更新しようと思っています。

もし、基地内大学について気になることや内容に誤りがありましたら、コメントにてご教示いただけると嬉しいです。記事をブラッシュアップしていこうと思います。

また、次回はブリッジプログラムについて、まとめてみようと思っています。