GVPT100(Intorduction to Political Science)について

はじめに

前回の投稿からかなり時間がかかってしまいました。

ブログ投稿をする時間をなかなか取ることが出来なかったのですが、やっと時間が取れました。

今回は私が履修した授業について、簡単にまとめてみようと思います。

この内容は2023年時点のものです。使用するテキストや課題の内容が変更となる場合があるので、その点ご注意ください。現に履修したGVPT100の授業は、前学期のGVPT100と使用するテキストが異なっていました。

 

 

概要

GVPT100 (Intorduction to Political Science)は、政治学の基礎的な知識を身につける授業です。100という数字が示すとおり、政治学の入門の授業です。政治学における用語や論点についておおまかに学びます。

 

主要文献

授業で使用する主な文献は以下のリンク先の教科書です。

 

Postic, R., Prud’homme, J., SRiram, S. K., & Williams, V. (2022). Introduction to Political Science. OpenStax.

openstax.org

 

授業と課題のスケジュール

第1週 Politics and Political Science

 文献:Introduction to Political Science Chapters 1 & 2

 課題:自己紹介、Weekly Discussion、Quiz

 

第2週 Political Ideology

 文献:Introduction to Political Science Chapters 3 & 13、Applebaum, A. (2004). Gulag: A History of the Soviet Camps. Penguin UK.

 課題:Weekly Discussion、Quiz

 

第3週 Civil Rights and Civil Liberties

 文献:Introduction to Political Science Chapters 4 & 7

 課題:Weekly Discussion、Annotated Bibliography

 

第4週 Political Participation, Public Opinion, and Political Activities

 文献:Introduction to Political Science Chapters 5 & 6

 課題:Weekly Discussion、Midterm Exam

 

第5週 Political Parties< Interest Groups, the Media, and Elections

 文献:Introduction to Political Science Chapters 8 & 12

 課題:Weekly Discussion、Rough Draft 

 

第6週 The Branches of Government

 文献:Introduction to Political Science Chapters 9, 10 &11

 課題:Weekly Discussion、Quiz

 

第7週 World Politics

 文献:Introduction to Political Science Chapters 14 & 15

 課題:Weekly Discussion、Position Paper

 

第8週 International Political Economy

 文献:Introduction to Political Science Chapters 16

 課題:Weekly Discussion、Final Exam

 

・教科書や指定の文献を読んで、Weekly Discussionをこなす。

教科書の50〜70ページ程度の範囲を読むよう指示されます。ただ、Weekly Discussionの問いによっては、該当箇所だけ読めば課題をこなせる場合もあるので、他の課題に取り組むために該当箇所だけ読むことがしばしばでした。

 

・教科書の内容に基づくQuizes(小テスト)を解く。

 

・Annotated Bibliography、Rough Draft、Policy Paperを提出する。

この課題は、提示されるいくつかのテーマの中から自分の好きなテーマを選択し、Annotated Bibliography(文献リストとその解説)、Rough Draft(下書き)を踏まえ、最終的に3~5ページのPosion Paperを提出するものです。

自分の主張の根拠となる文献を6つ用意する必要があり、これがAnnotated Bibliographyになるので、第3週までが勝負みたいなところがあります。授業の文献を読んでいたら、Position Paperを作成できるといったものではないので、自分で最初から調べておくと吉です。(私は授業の内容で書けるのかなと期待していてひどい目に遭いました)

 

・Midterm Exam、Final Examを提出する。

課題文献に関連する問いを示されるので、それについて2~3ページのエッセイを提出する。

Exam(テスト)ということで、制限時間内に何も見ずに解答を作成するといったものではなく、エッセイを提出するものになります。ただし、その週にならないとお題が明らかにされないので、自分の主張を裏付ける文献を1週間の間で用意する必要があり、時間との戦いになりました。

 

感想

○辛かった点

・課題文献が大量にある

Weekly Discussionに取り組むためには、毎週60~70ページほどのテキストを読む必要があり、相当な時間が必要でした。実際は全てを読み切ることが出来ない週が多々あり、Weekly Discussionのお題に関連する箇所だけ読んでやり過ごしていました、、、

また、各種エッセイやExamは、4~6つの文献を根拠とする必要があり、毎週読んでいる課題文献だけでは足りないことから、教科書以外の文献を読む必要があったのですが、この点あまり出来ておらず学期末に痛い目に遭いました。

 

Lower Levelの教養的な位置付けの授業だったので、そこまでキツくないだろうと思っていましたが、思っていた以上に大変でした。

さらに、仕事の残業で帰りが遅くなった場合、勉強の時間を用意することがとても辛かったです。

 

○よかった点

・今まではオリエンテーション的な授業やエッセイ作成の方法を学ぶ授業がほとんでしたが、この授業が初めて学問的なことに触れられる授業でした。文献でイデオロギーのことを予習した後に、ロシアの強制収容所(GULAG)について、ナチスドイツと同じか否かといったお題でWeekly Discussionに取り上げられて、熱い議論になっていたのですが、大学の授業だな~といった感じがしてとても興味深かったです。

・フィードバックが詳細

Weekly Discussionには自分の投稿に対する詳細なコメントをつけてくれて、提出物のエッセイにも詳細なフィードバックをくれます。私が通っていた日本の大学の文学部の講義ではゼミや演習の授業などを除き、エッセイのフィードバックを受けることはほぼなかったため、ここまでフィードバックを貰えるのかとカルチャーショックを受けました。

 

おわりに

以上が授業の内容と簡単な所感です。

辛かった点に書いたとおり、思っていた以上に大変だったのが最大の感想です。これは仕事の方も残業が多かったことも原因の一つですが、政治学という文献読解中心の講義を履修してしまったことに起因する気がします。私は政治科学を中心に履修していこうと思うので避けては通れない道ですが、この課題の量といったものも、コース選択の上で重要なのではと思いました。

今後も履修した授業のことについては、投稿していきたいなと思います。