GVPT200 -Week4

今週は戦争論に関することが取り上げられました。

戦争論の概要をまとめたWebページを読んだ後、それらの関連論文を読みました。

 

今週の内容

  • Define major terms in international relations.
  • Assess the role that extremism and political violence have in shaping global politics, and relations between countries.
  • Explain just war theory.
  •  

今週のタスク

  • Read and explore all the required materials
  • Discussions: Week 4
  • Discussions: Current Events (Optional)
  • Midterm Essay Exam

 

勉強記録

11/8(木

 20:30-21:30

Week4のコンテンツ確認

 

11/9()

19:00-20:00

・課題文献の通読

 

11/10(土)

11:00-13:00

・課題文献の通読

Weekly discussionの作成

 

11/12()

21:30-25:30

Midterm Examの作成

 

授業内容と感想

・今週は日曜日に勉強をしないようにしてみたものの、月曜日に学習時間を用意できず、火曜日に無理するはめになってしまいました。対面(ズーム)の授業に比べて、オンライン(通信制)の授業は、仕事との両立とモチベーションの維持が大変な気がします。これらをうまくこなせるようになりたいなと思います。

 

 

 

GVPT200 -Week3

 

今週はナショナリズムや国の主権に関することが取り上げられました。

主権の概念の誕生からその増大と第二次世界大戦後の主権の縮小の文章を読んだ上、関連論文を読みました。

 

今週の内容

  • Define major terms in international relations.
  • Assess the role that nationalism plays in shaping current international relations.
  • Explain hard and soft power in international relations.
  • Apply prisoner's dilemma to situations in international relations.

今週のタスク

  • Read and explore all the required materials
  • Discussions: Week 3
  • Discussions: Current Events (Optional)
  • Annotated Bibliography due

 

勉強記録

11/1() 4時間15

 20:30-21:15

 22:30-25:30

Week3のコンテンツ確認

ポストモダン構築主義の違いに関する先生とメールのやりとり

 

11/2()1時間

  23:20-24:20

・クラスメイトへの返信

 

11/3()

11:00-13:00

・課題文献の通読

 

11/4()

11:00-14:00

21:00-25:00

・課題文献の通読

Weekly discussionの作成

Annotated Bibliographyの作成

 

11/5()

14:00-16:00

・クラスメイトのWeekly discussionへの返信

 

11/7()

22:30-25:30

Annotated Bibliographyの作成

 

授業内容と感想

・先生とのメール

先週の課題文献で出てきたポストモダン構成主義の違いがよく分からなかったため質問したところ、詳細で親切な回答が返ってきてました。大学院では聞きにくいような基本的なことを気軽に聞けるのは学部の良いところだなとしみじみと思いました。

 

先生曰く、ポストモダニズムは絶対的な真実は存在しないと考える思想で、フーコーらによって1960年代から70年代に台頭してきたものだそうで、

他方で構成主義とは、現実主義と理想主義ではない第3の考え方が求められる中で登場した概念です。登場したポストモダニズムが構造を主体と見ている一方で、構成主義は人間の主体性を重要視し、人間がどう現実を作り、再構成できるかを考える学派らしいです。例えば、現実主義では国家は国益を追求すると考えますが、国益とは何かを問い直し、現実を見直した上で、現実の解決策を模索したりする試みのようです。

例えるならば、現代の少子化の問題について、夫婦が子供を産みやすい政策をとることで従来は少子化対策を行なっていたものの、現在では行き詰まりを感じていることから、少子化の問題を未婚の問題と捉え直し、結婚する人を増やす政策を行うといったものでしょうか。

 

・フィードバック

ジョセフ・ナイの「スマートパワー」に関する論文が関連文献にあったのですが、この内容としては、軍事力や経済力といったハードパワーはテロリスト相手には有効な一方で、イスラム穏健派からのアメリカの印象を良くするには文化、価値観、政策といったソフトパワーが効果的であり、どちらも場面により向き不向きがあることから、これらの両方を組み合わせることが、他国に影響を与える上では重要だと論じた論文です。これをディスカッションで取り上げたところ、先生からは、このソフトパワーは国の主権を縮小させるものであるといった指摘やハードパワーとソフトパワーの両方を扱えるといった考えは、アメリカの覇権から見た世界であり、世界中のほとんどの国は他国に影響を与える上ではソフトパワーしか扱えないといった議論がなされているとフィードバックがあり、ナイはほぼ正しいことを言っているよねと思っていた私は学術の世界は大変なところだ、、、としみじみ思いました。

 

おわりに

時間で言えばなんとかそれなりの勉強時間を確保しており、色々なツールを組み合わせて文献も読み進めているところですが、どうしても時間不足感が否めない気がします。日曜日は絶対に何も勉強しない日にしたい考えでいるので、次の週はそれにチャレンジしてみようと思っています。

GVPT200-Week 2

今週の内容

  • Explain the theories of international relations.
  • Apply the theories of international relations to the current dynamics in the international arena.
  • Explain gender theories with regards to international relations.

 

今週のタスク

  • Read and explore all the required materials
  • Discussions: Week 2

 

勉強記録

10/25(水)1時間

 23:20-24:20

・Week2のコンテンツの確認

 

10/28(土)7時間00

 14:00-16:00

 17:00-19:00

 22:30-25:30

・図書館で課題文献を読む

Weekly discussionの作成

 

10/31(火)1時間30分

 22:30-24:00

Weekly discussionの返信

 

授業内容と感想

・授業内容

 今週は国際関係の代表的な理論がテーマの週でした。内容は現実主義、理想主義、構築主義の特徴や課題について、大学が作成している教科書的にまとめた課題文献や論文を読む必要があったのですが、構築主義が掴みにくくて大変でした。日本ではポストモダン構造主義と呼ばれるもので、言語論的展開から始まる言葉や解釈を考え直すといった理論のようです。日本語ですら分かりにくい考え方なのに、英語だと尚更分かりにくくて読み解くのにとても苦労しました。

 

 

・最近のイベント

 先生や学生がスレッドを作る最近のイベント(Current Event)といったディスカッションスレッドがあるのですが、昨日のイスラエルのネタニヤフ首相演説について先生がスレッドを作っており、ネタニヤフ首相がアメリカが真珠湾攻撃後に停戦をしなかったことを引き合いに今回のイスラエルハマス戦争で停戦の考えはないと主張したことに対して、ハマスによる攻撃と真珠湾攻撃は同じか?という問いを立てていました。日本人の私が答えるにはとてもセンシティブな問いですが、せっかくなので頑張って答えてみようと思います(泣

普段の仕事ではこういった議論をすることはないですし、あっても床屋談義みたいな感じになってしまうので、文献を引用しながらこういった議論を真面目に出来るのは新鮮だな〜と思いました。

 

おわりに

 勉強記録で分かるかもですが、今回はあまり勉強がうまく進みませんでした。この授業では9時間〜12時間の勉強時間を確保するよう言われており、時間こそ確保しているものの、進捗が良くなかった部分があるので来週こそは頑張っていこうと思います。

 

 

 

GVPT200-Week 1

はじめに

 今回は現在履修している授業の今週の勉強記録についてまとめます。

 仕事との兼ね合いもあり、私は学期ごとに1つだけ履修するようにしているため、次のブログの更新が2か月後になりそうなところ、せっかくなので授業の備忘録も兼ねて今後は毎週の授業の内容を書いてみようと思います。

 Weekly Discussionのトピックや課題の内容はシラバスには記載されていないことなので伏せますが、どんなことを学んでいるか、どんなやりとりをしているかなどをまとめてみます。

 

 

GVPT200とは

 GVPT200は国際関係(国際政治)を学ぶオンライン(通信制)の授業で、掲示板での議論や課題の提出を通じて国際関係を学ぶクラスです。Political Scienceの専攻としては、GVPT170(アメリカの政府機関)のどちらかを履修する必要があるのですが、国際関係に興味があったのでこちらを履修しました。

 

今週の内容

  • Assess the likelihood of war when the international balance of power changes.
  • Discuss major terms related to international relations.
  • Explain how the collapse of the Soviet Union and the end of the Cold War changed the international balance of power

 

 

今週のタスク

  • Introduce yourself in the Introductions Discussion
  • Read and explore all the required materials
  • Discussions: Week 1
  • Thesis Statement

 

勉強記録

10/18(水)15分

 23:00-23:15

・GVPT200のコンテンツ(Weekly Discussionや課題)の確認

 

10/19(木)1時間

 23:00-24:00

・先生とのメールのやりとり

10/20(金)3時間45

 22:00-25:45

・先生からのボイスメッセージを聞く

Weekly discussion作成

 

10/21(土)7時間30

 14:30-17:00

 21:30-26:30

・図書館で資料を読む

Weekly discussionのコメント作成、先生からのコメントへの返信

 

10/22(日)1時間

 13:30-14:30

・Thesis Statement作成

 

授業内容と感想

・先生からのアドバイス

 今週から早速Fainal Paper作成のためのThesis statementの提出の課題があり、先生からはThesis Statement作成に先立ちどんなトピックにする予定かメールで連絡するよう指示がありました。

 Thesis Statementとは、エッセイにおける自分の主張を1文にまとめたものです。問いに対する答えといった形をとることが多いようで、例えば、冷戦はなぜ始まったのかという問いに対して、The Cold War started by three reasons: ○○, ××, and □□.「冷戦は以下の3つの理由により始まった:○○××□□」とまとめるのがThesis Statementらしいです(雑な理解かもです)

 私は先生に「これから変わるかもしれませんが、キューバのミサイル危機を扱いたいです。ただ、大きなトピックなのでどうThsesis Statementを立てたらいいのかまだ考えがまとまっていません」とメールを送ったところ、「グラハム・アリソンがキューバ危機における政策決定者の決断の分析をしていて、彼の特筆すべきところは冷戦終結後に新たな史料を用いて再度見直しを図っているところです。なので、「アリソンによるキューバ危機への評価は冷戦後にどう変わったのか」という問いに対するあなたの答えをThesis Statementにまとめるのが良いかもしれません」と返信がありました。

 とても分かりやすくてありがたい助け舟をもらえたのが印象的でした。

 

 

・Weekly Discussionでのコメント

 Weekly Discussionで冷戦における米ソの価値観の対立について触れたところ、先生からのコメントで以下の2点の質問がありました。

  1. たった今起こっているパレスチナ問題ではどんな価値観の対立があると思うか。
  2. パレスチナ問題を分析するときには価値観の対立以外にも分析のレベルがあり、国際関係システムの観点でいうと、国家主権の不可侵性の問題だとイスラエルは考えているが、政府の政策決定者はどういったレベルでこの問題を分析・解決すべきかと思うか。

 思っていた以上に難しい質問が来たな...と思いました。国連や他の国といった第三者が仲介したら〜と最初は思ったんですが、政府の担当者としては不適切な答えだなと思ってしまい、結局、回答を作るのに2時間もかかってしまい、これはこれから大変だ〜と感じました。

 

・課題文献について

 今週は授業が始まる火曜日以前にWeek1の課題文献に目を通せていたので順調にいけました。前に履修したGVPT100では、課題文献を読みきれず余裕がなくなっていたので、文献をを先取りして読んでおくことがかなり大事な気がしました。

 

・クラスメイトの自己紹介

 授業に直接関係ないことですが、クラスメイトの自己紹介が興味深かったです。

プライバシーに関わることなので個別の内容は伏せますが、今回の授業は米本土で受講しているクラスメイトが多く、米軍の中には色々な部署があることと、それぞれ色んなバックグラウンドを持っているんだな...と驚きました。こういったことを知れることは、基地内大学で学ぶことの醍醐味の一つだなと思います。

 

おわりに

 今回はGVPT200のWeek1の内容と感想をまとめました。大変になることが予見されますが、国際関係には興味があるので楽しみな部分もあります。余談ですが、こういった緊張しつつもわくわくしている様子を表す表現として、I Have butterflies in my stomachといったものがあると知り、自己紹介で使ってみました。

 なお、私は政治科学(Political Science)の授業を中心に紹介してますが、政治科学の授業はUMGCの中でも例外的なコースなので、全ての授業がこういった雰囲気ではないということをお含みおきください。

 余裕がなくて難しい週もあるかもですが、今後も週ごとの勉強の記録を投稿できたらと思いますので、よろしくお願いします。

 

 

GVPT100(Intorduction to Political Science)について

はじめに

前回の投稿からかなり時間がかかってしまいました。

ブログ投稿をする時間をなかなか取ることが出来なかったのですが、やっと時間が取れました。

今回は私が履修した授業について、簡単にまとめてみようと思います。

この内容は2023年時点のものです。使用するテキストや課題の内容が変更となる場合があるので、その点ご注意ください。現に履修したGVPT100の授業は、前学期のGVPT100と使用するテキストが異なっていました。

 

 

概要

GVPT100 (Intorduction to Political Science)は、政治学の基礎的な知識を身につける授業です。100という数字が示すとおり、政治学の入門の授業です。政治学における用語や論点についておおまかに学びます。

 

主要文献

授業で使用する主な文献は以下のリンク先の教科書です。

 

Postic, R., Prud’homme, J., SRiram, S. K., & Williams, V. (2022). Introduction to Political Science. OpenStax.

openstax.org

 

授業と課題のスケジュール

第1週 Politics and Political Science

 文献:Introduction to Political Science Chapters 1 & 2

 課題:自己紹介、Weekly Discussion、Quiz

 

第2週 Political Ideology

 文献:Introduction to Political Science Chapters 3 & 13、Applebaum, A. (2004). Gulag: A History of the Soviet Camps. Penguin UK.

 課題:Weekly Discussion、Quiz

 

第3週 Civil Rights and Civil Liberties

 文献:Introduction to Political Science Chapters 4 & 7

 課題:Weekly Discussion、Annotated Bibliography

 

第4週 Political Participation, Public Opinion, and Political Activities

 文献:Introduction to Political Science Chapters 5 & 6

 課題:Weekly Discussion、Midterm Exam

 

第5週 Political Parties< Interest Groups, the Media, and Elections

 文献:Introduction to Political Science Chapters 8 & 12

 課題:Weekly Discussion、Rough Draft 

 

第6週 The Branches of Government

 文献:Introduction to Political Science Chapters 9, 10 &11

 課題:Weekly Discussion、Quiz

 

第7週 World Politics

 文献:Introduction to Political Science Chapters 14 & 15

 課題:Weekly Discussion、Position Paper

 

第8週 International Political Economy

 文献:Introduction to Political Science Chapters 16

 課題:Weekly Discussion、Final Exam

 

・教科書や指定の文献を読んで、Weekly Discussionをこなす。

教科書の50〜70ページ程度の範囲を読むよう指示されます。ただ、Weekly Discussionの問いによっては、該当箇所だけ読めば課題をこなせる場合もあるので、他の課題に取り組むために該当箇所だけ読むことがしばしばでした。

 

・教科書の内容に基づくQuizes(小テスト)を解く。

 

・Annotated Bibliography、Rough Draft、Policy Paperを提出する。

この課題は、提示されるいくつかのテーマの中から自分の好きなテーマを選択し、Annotated Bibliography(文献リストとその解説)、Rough Draft(下書き)を踏まえ、最終的に3~5ページのPosion Paperを提出するものです。

自分の主張の根拠となる文献を6つ用意する必要があり、これがAnnotated Bibliographyになるので、第3週までが勝負みたいなところがあります。授業の文献を読んでいたら、Position Paperを作成できるといったものではないので、自分で最初から調べておくと吉です。(私は授業の内容で書けるのかなと期待していてひどい目に遭いました)

 

・Midterm Exam、Final Examを提出する。

課題文献に関連する問いを示されるので、それについて2~3ページのエッセイを提出する。

Exam(テスト)ということで、制限時間内に何も見ずに解答を作成するといったものではなく、エッセイを提出するものになります。ただし、その週にならないとお題が明らかにされないので、自分の主張を裏付ける文献を1週間の間で用意する必要があり、時間との戦いになりました。

 

感想

○辛かった点

・課題文献が大量にある

Weekly Discussionに取り組むためには、毎週60~70ページほどのテキストを読む必要があり、相当な時間が必要でした。実際は全てを読み切ることが出来ない週が多々あり、Weekly Discussionのお題に関連する箇所だけ読んでやり過ごしていました、、、

また、各種エッセイやExamは、4~6つの文献を根拠とする必要があり、毎週読んでいる課題文献だけでは足りないことから、教科書以外の文献を読む必要があったのですが、この点あまり出来ておらず学期末に痛い目に遭いました。

 

Lower Levelの教養的な位置付けの授業だったので、そこまでキツくないだろうと思っていましたが、思っていた以上に大変でした。

さらに、仕事の残業で帰りが遅くなった場合、勉強の時間を用意することがとても辛かったです。

 

○よかった点

・今まではオリエンテーション的な授業やエッセイ作成の方法を学ぶ授業がほとんでしたが、この授業が初めて学問的なことに触れられる授業でした。文献でイデオロギーのことを予習した後に、ロシアの強制収容所(GULAG)について、ナチスドイツと同じか否かといったお題でWeekly Discussionに取り上げられて、熱い議論になっていたのですが、大学の授業だな~といった感じがしてとても興味深かったです。

・フィードバックが詳細

Weekly Discussionには自分の投稿に対する詳細なコメントをつけてくれて、提出物のエッセイにも詳細なフィードバックをくれます。私が通っていた日本の大学の文学部の講義ではゼミや演習の授業などを除き、エッセイのフィードバックを受けることはほぼなかったため、ここまでフィードバックを貰えるのかとカルチャーショックを受けました。

 

おわりに

以上が授業の内容と簡単な所感です。

辛かった点に書いたとおり、思っていた以上に大変だったのが最大の感想です。これは仕事の方も残業が多かったことも原因の一つですが、政治学という文献読解中心の講義を履修してしまったことに起因する気がします。私は政治科学を中心に履修していこうと思うので避けては通れない道ですが、この課題の量といったものも、コース選択の上で重要なのではと思いました。

今後も履修した授業のことについては、投稿していきたいなと思います。

 

 

基地内大学の応募面接について

1.はじめに

今回は基地内大学の応募面接について書こうと思います。

基地内大学に入学するには、自治体や文化団体による面接に受かる必要があります。

私は本土の基地内大学のブリッジプログラムに通うため、窓口となっていた自治体に応募しました。基地内大学の面接について知りたいとコメントいただいたので、ご参考までに紹介しようと思います。

 

 

2.面接の内容

私は窓口となっていた自治体の外に住んでおり、当時はコロナ禍の外出制限がされていたことから、オンライン(Zoom)での面接となりました。事前に電話でやりとりを行なっていた担当者の方を含む5人程度の面接官がおり、どの方も年配の日本人でそれなりの立場のように見受けられました。

面接の時間は7分程度で、応募時に提出した願書の内容を深掘りするような質問をされました。

・基地内大学への通学手段及び時間の確認

・基地内大学に通うことについて、職場からの理解が得られているかどうか

・志望理由の深掘り

 

私が応募した際には応募者が4名と少なかったので、応募者を選別するような面接ではなかったと思います。応募者が基地内大学に継続して通学できるかどうかを確認するような印象を受けました。

窓口となる自治体や文化団体は、基地内大学に対して候補者を推薦する立場にあります。自治体であれば、「この人は大学にしっかりと通うことが出来ます」と市長の名前でお墨付きを与えることになるので、そのあたりを確認していたのかなと思います。

だからと言って、以上の質問に対して嘘でやり通すことはよくなく、通学手段や時間を適当に考えていたり、職場からの理解を得られていないと、面接を潜り抜けたとしても実際の通学に支障を来すことになるかと思います。なので、面接を小手先のテクニックではぐらかすのではなく、しっかりと計画を立てたり職場へ事前に相談しておくことが重要だと思います。

また、私は面接時に英語力を試されるのか不安だったのですが、そういったことはありませんでした。英語力の確認は、応募時に提出する英語資格の確認で十分なようでした。

 

3.おわりに

以上が、私が応募した際の基地内大学の面接の内容です。

私は倍率が低いときに応募したので、就職面接のような厳しい面接ではありませんでした。

ブリッジプログラムは最低10人いないと開講されないため、本土の基地では倍率が高いといったことはあまりないのかなと思います。私の場合は、人数が足らなかった本土の基地の寄せ集めでZoomでの授業となったくらいです。(こう書くとよくなく見えるかもですが、全国の人と知り合いになれてとてもよかったです)

この辺りは自治体によっても差があるかもしれませんので、私が経験した面接の内容はあくまで参考程度に考えて頂けたらと思います。

次回は、私が苦労した面接後の提出物、推薦書について書いてみようと思います。

 

 

基地内大学のアカデミック・アドバイジングについて

1.はじめに

今回は、基地内大学(メリーランド大学グローバルキャンパス。以下「UMGC」という)のアカデミック・アドバイジングの制度について紹介します。私がとてもお世話になっており、UMGCで授業を履修する上でとても大きなメリットがある制度です。今回は

 

 

2.アカデミック・アドバイジングとは

アカデミック・アドバイジングとは、学生の大学における目標を計画することや達成することを支援する制度のことです。具体的には、メール、zoom及び対面による大学担当者による面談が行われるものです。アカデミック・アドバイジングの担当者にはアカデミックアドバイザーとプログラムコーディネーターの2名がいます。アカデミックアドバイザーは、専攻選択の相談や履修計画について担当しており、1名の担当者が複数の基地を担当している場合があります。プログラムコーディネーターは、入学や授業の登録方法といったUMGCの一般的な制度について担当しており、UMGCのオフィスがある基地に1名ずつ勤務しています。

大学HPで予約をすることで面談することが出来ますが、私の場合平日の日中は仕事で時間が取りにくいので、聞きたいことがあればメールで聞くことが多いです。

 

3.私が実際に聞いた相談内容

○専攻選択について(アカデミックアドバイザー)

私はブリッジプログラムから入学したのですが、英語力を高めたいといった思いがあるのみで、具体的な専攻についてはあまり考えていませんでした。なので、アカデミックアドバイザーにそれぞれの専攻で学ぶ内容や一般的な就職先などを聞いたりしていました。

私の場合、最初はHomeland Security(国土安全保障専攻)に興味があったのですが、Law Enforcement Agency(法執行機関、いわゆる警察官や保安官のこと)が就職先の中心とアカデミックアドバイザーから聞き、コストの割にあまり自分の事務仕事に関係しない気がしたので、最終的にはPolitical Science(政治学専攻)のSecond Bachelor's Degreeにしました。

このときは、Political Scienceにも興味がある旨をアカデミックアドバイザーに伝えると、UMGCのPolitical Scienceの教授が書いたコースの特徴をまとめたネット記事を教えてくれて、それを見て専攻を決めました。

 

○履修キャンセルの方法(プログラムコーディネーター)

早めに登録していた授業について、後から仕事がバッティングしてしまったことがあり、授業の登録解除による本人の不利益についてプログラムコーディネーターに聞きました。授業期間の開始前だとGPAにも影響ないことと履修キャンセル方法を教えてもらいました。

また、仕事の繁忙期だった時期に授業を全く取らなかったときには、プログラムコーディネーターから授業を登録していないようだから授業の登録期限と方法について教えるね、と連絡が来ることがありました。

仕事の繁忙期なので今学期の授業登録を見送って、来学期の授業を登録する旨を伝えると、「仕事頑張って!上手くいくことを祈ります。教えてくれてありがとう!」と返ってきたりしました。

 

4.メリット

○目標が明確になること

大学で学ぶ上で重要なことに明確な目標を持つことがよく挙げられます。私は基地内大学のブリッジプログラムを履修している際には、趣味程度に英語の勉強が出来たらな〜といった軽い気持ちで勉強していました。他方で、正規のコースに入ると、具体的な目標を持つことは授業の中でも先生から頻繁に言われ始め、社会人がそれなりのお金と時間を費やして勉強する中で、「なぜ私は勉強するのか?」といった疑問に否おうなしに直面することになりました。例えば「何の専攻をどのよう方法(対面?通信制?)で勉強しよう・・・」といった問題に向き合うことになるのですが、そこで相談に乗ってくれるのがアカデミック・アドバイジングの担当者の方です。

アカデミックアドバイザーの方にやりたいことや興味のあることを伝えると、それらに対するオススメの専攻やその強みについて教えてくれます。専攻相談については、目標が既にある程度固まっている方にもオススメで、話しているうちに自分の目標がより具体的になったり、あるいはよりいい専攻が見つかる場合があるからです。

 

アメリカのオンライン大学の制度について学べる

アカデミック・アドバイジングのメリットは、馴染みないアメリカのオンライン大学の制度や文化を知る貴重な機会になる点が挙げられます。

ただでさえアメリカと日本の文化のギャップがある上、オンライン大学となるとかなり馴染みのない世界になると思います。そういった中で、アカデミック・アドバイジングの担当者は親切に大学の制度を教えてくれます。例えば、基地内大学には、Dean's List(優秀学生リスト)やHonor Society(優等生協会)といった日本ではあまり聞かない制度があります。これらの制度のメリットやどうすれば加入できるかなどを聞いたりすると、アメリカの大学文化の一端を知ることが出来ます。

 

○英会話の練習になる

これはあくまで副次的な効果になりますが、アカデミックアドバイジングの担当者の方との面談は英会話の練習になります。

通信制のクラスを中心に履修した場合、どうしてもスピーキングの機会が少なくなってしまいます。授業を担当している先生のオフィスアワーに面談するのも手ですが、十分な時間が取れない場合もありますし、先生は授業(学期)ごとに毎回変わることもあります。他方で、アカデミックアドバイジングの担当者は、ある程度の時間を確保してくれますし、基本的に同じ方が担当してくれます。さらに拙い日本語訛りの英語でも付き合ってくれる方が多いので、安心して相談することが出来ます。このような安心して話せる方と相談できると、ネイティブの方との英会話の練習になる面があります。ネイティブの方との英会話クラスとなると、それなりのお金が必要になりますが、これを無料で行えるのはとても大きなメリットに思います。

 

5.おわりに

以上、基地内大学のアカデミックアドバイジングの紹介でした。

アカデミック・アドバイジングを利用できることは、オンライン大学で学ぶ上で大きな支えになります。私の場合、担当者の方と英語でメールのやりとりはモチベーションになっている面もあります。

質問や相談をする中で担当者の方との関係性を築けるという部分もあるので、大学HPやカタログを見る中で、気になったことがあれば積極的にアカデミックアドバイジングの担当者に質問することをおすすめします。

もし他にも基地内大学について気になることがあれば、コメントにて教えていただけると嬉しいです。